活動報告
学会参加報告 国際心理学会2024(ICP: International Congress of Psychology 2024)Volume 1
能智プロジェクトでは、国際研究競争力向上と国際発信にも力を入れています。今回は、4年に1度開催される世界最大規模の心理学会「国際心理学会2024(ICP: International Congress of Psychology 2024)」で採択発表された、心理支援チームのサブリーダー沖潮満里子青山学院大学准教授と本プロジェクト研究開発責任者の能智正博東京大学教授チームのポスターの内容をご紹介します。
発表タイトルは「Developing the method of dialogical autoethnography: An application to the experience of living with a sibling who has a disability」(対話型オートエスノグラフィーの手法開発:障害のあるきょうだいとの生活体験への適用)です。
オートエスノグラフィーとは、自分自身の経験を探求し、文化の中での自分自身の生活を明らかにする質的研究の方法で、他者との関係を尊重しつつ、自分の個人的な生活、身体感覚、思考、感情に焦点を当て、文化的な信念、慣習、経験を説明し、批判するために、研究者の個人的な経験を用いる研究手法です。知的で方法論的な厳密さ、感情、創造性のバランスをとることを目指す一方で、個人的・文化的経験の芸術的・分析的解釈としてのオートエスノグラフィーの物語を体験できます。
能智プロジェクトでは、この対話型オートエスノグラフィーの手法を、沖潮・能智両先生ご指導の下、学校の先生方ご自身の経験からはじまる学び合いや語り合いに応用したいと考えております。是非今後の能智プロジェクトにご期待ください。